IT業界の就職活動に有効な資格と教科

就活生向けIT業界解説

IT業界の就職活動をする上で有効な資格、教科を考えてみます。
まず前提として、IT業界の中でもセキュリティエンジニアやデータサイエンティストになりたい、ソフトウェア業界で働きたい・・といった明確な目標がある方は、学ぶべき対象が明確でその学習をしたほうが良いので対象外とします。

ただ多くの人はそこまで明確な目標はなく、IT業界に就職したいけどどういった企業が良いだろうか?と悩んでいたり、就活の際も様々な業界、業種に応募することが多いと思うので、そういった方を対象に考えていきます。

就職活動に資格は有効?

IT系の資格は大きく以下の2種類があります。
・国家試験の「情報処理技術者試験」
・MicrosoftやOracleなどが実施しているITベンダー系の試験

どちらもそれぞれの中で難易度の異なる試験がありますが、いずれも就職活動には有効だと思います。
大きな差がつくとは言えませんが業務への適正とモチベーションのアピールに繋がるためです。
特に文系の方は取得しておくと良いと思います。
日系企業の場合、入社してから教育する前提の会社が多いのと、資格を1つ2つ持っていても即戦力になるわけではないので、「資格で得た知識」自体にあまり価値は無いと思います。

1つ目の「業務への適正」ですが、採用側が全く未経験の方に対して懸念するのが、プログラミングや技術書を読んだりすることに対して肌に合わずにすぐに退職してしまうことです。
やってみないと分からない面がありますが、情報処理試験などを自己学習で取得している方であれば少し安心感を持てます。
面接テクニック的な事をいうと、「試験勉強をやってみて楽しかった」といったアピールをするとより良いと思います。

2つ目の「モチベーションのアピール」はそのままですが、資格を持っていると本気でIT業界に入りたいのだなと感じます。大きな差にはなりませんが、新卒採用では差をつけるポイントも少ないので、その少しの差が重要になると考えています。

勉強しておくと役に立つ教科は?

勉強をするなら圧倒的に数学がおすすめです。
今はどの業界もAI活用に取り組んでおり、今後ますます広がっていく事が予想されますが、AI開発に深い部分で携わるには数学が必要になるためです。
具体的には微分積分、線形代数、確率統計などがAI開発に役立ちます。
これらの知識はデータ分析でも必要なのでデータサイエンティストを目指すときにも役立ちます。

数学は苦手だけどエンジニアになれるのかな・・と心配する方に向けて補足すると「全然問題ありません。」
AIを使ったアプリケーションやサービスを開発する場合、ベースとなるAI部分はMicrosoftやGoogleなどが提供をしてくれます。多くの場面ではそれらのAIサービスを利用するだけか、学習データを追加するといったレベルなので数学の知識はなくても大丈夫です。
例えばChatGPTを組み込んだアプリケーションを作る場合などです。

AIサービスを利用するだけではなく、AI自体を開発する、またはAIのチューニングを行うという場面では数学が必要になってきます。
AIは最近発展してきた分野ということもあり既存エンジニアで熟知している人も少ないです。逆にプログラミングができる人はいくらでもいるので、「プログラミング出来ます!」よりも「機械学習を研究してました!」の方が差別化に繋がる可能性が高いです。

英語は差別化には繋がらないのでそれほど重要ではないと思います。英語は他のスキルと組み合わせて価値がでるものなので、就職活動する上では業務に直接役立つ知識やスキルを優先して身につけた方が良いと思います。

物理は一部の業界や業種には必要になりますが、一般的にはあまり使わないので優先度は低くて良いかなと思います。
例えばゲームやシミュレーターを作る場合は物理計算が必要になります。最新はリアルなゲームが多いのでボールの起動計算などに物理計算が必要になります。

以上

タイトルとURLをコピーしました