新卒の初任給アップが続いていますが、金額よりも大事なポイントがあります。

就活生向けIT業界解説

大企業では新卒の初任給アップが続いており、30万を超える企業も増えてきました。
一昔前から考えると信じられない金額で羨ましいなと思います。
ただ、就職先選ぶにおいて初任給の金額は重要ではないと思っており、他に見るべきポイントや注意点があるのでお話していきます。

初任給の金額が重要ではないと思う理由

初任給は一番低い水準の給与です。特に問題なければ1,2年で1つは役職も上がりますし、5年も経てば何段階か上がる人も多いです。
なので、初任給の金額のままである期間は短いです。(よって企業側もベースを上げやすいです)

どうせすぐに上がる給与なので、中期的な視点で評価をした方が良いと思います。
例えば以下のような2社があった場合、初任給はA社の方が良いですが、B社の方がトータルの収入は圧倒的に多くなります。
なので、初任給よりも年代別の平均給与、できれば自分が希望する職種の平均給与など確認するほうが大事だと思います。

A社B社
入社時30万25万
25才32万30万
30才34万40万

固定残業代(みなし残業)と年棒制には注意

実際に知っている企業は少ないので完全に主観ですが、日系企業で固定残業代や年棒制の企業はブラックの傾向が強いです。
例えば20時間の固定残業が付与されている場合、20時間、または20時間を超える残業をしている人が多い印象です。
外資系の場合は働き方や休暇に対する意識も日系企業異なるので、年棒制でもブラックなイメージはありませんが、日系企業は自分が仕事を効率よくこなしても次々と仕事が積まれることが多く勤務時間が長くなりがちな印象です。

本当にホワイトな企業で残業が少ない企業は固定残業制をとる必要性がありません。
固定残業制を採用している企業は、固定残業に含んでいる時間を残業上限のベースラインにしているところが多い印象です。
例えば固定残業で20時間を含んでいる場合、会社としては基本的に20時間以内に抑える方針のところが多いと思います。
逆に言うと20時間近い残業が定常的に発生している状況ということになります。

初任給アップの方針で見える企業の考え方

賃上げの際、その企業がどういった方針で賃上げをしているのを確認することで企業の考え方や文化を知ることが出来ます。
初任給だけのベースアップをしているのか、従業員一律XX%Upといった方針なのか、評価されている人だけを対象に給与を上げるのかなど色々です。

個人的には現在の物価高などを考えると実力や評価に関係なく、一律XX%UPとった全従業員に対して同じ対応をしている企業が好印象で財務的にも余裕があり、従業員に優しい会社と感じます。
平均XXUPという表現の場合、例えば10%Upと0%のようにUP率に差をつけている可能性が高く、実力主義の傾向が強いことが予想できます。

特に初任給のアップ額だけ多く、既存社員のアップ額が少ない場合は要注意です。財務的に余裕がない、中期的な視点が無い可能性があります。
新入社員目線で考えると良いですが、既存社員よりも新入社員を優遇している会社という点は自分が中堅社員になった立場で考える必要があります。

以上

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